天使が開けた密室
谷原 秋桜子
龍の館の秘密
谷原 秋桜子
またまた地元のPOPが盛んな本屋の、かわいいPOPに導かれて読んだ2冊。
主人公は、行方不明の父親を探す資金を稼ぐために、アルバイトに精を出す女子高生・美波。この子が、まぁよくトラブルに巻き込まれまくりで、そんな窮地をいつも救ってくれるのが、隣人でケンカ友だちの大学生・修矢。彼が探偵役なわけですな。
この修矢が、美男子で、頭も切れるけど、かなりのいじわる。あっという間に、事件の真相を見抜いちゃうんだけども、なかなか謎解きを説明してくれないわけです。でも、ときどき、すごく優しかったりして、そこがたまらんっていうか……えーと、あれ? 最近、こういう名探偵にお会いしたような……って、「引きこもり探偵」シリーズ(?)の鳥井じゃないですか。うん、鳥井が引きこもりじゃなかったら、こんな感じかも。
などと思いながら、『天使が開けた密室』を読み終わって、ふと裏表紙の見返しを見ると、「創元推理文庫の青春ミステリ」というカテゴリで、坂木司と米澤穂信の作品がラインナップされてました……。うわ、私、全部読んでるわ。