映画「スカイ・クロラ」見ました〜!!
押井さんの映画は、いつもそうですが、こう、なんつーか、ストーリーの感想を書くのが難しいというか(ああ、情けない……)、上手く言語化できない(そして、ぐるぐる考えることに……)ので、とりあえず心の中に寝かしておいて、各論(?)を……。
■映像
素晴らしかった!
戦闘機の空中戦のど迫力はもちろんですが、やっぱり空!
飛行機に乗って、雲の上に出たときに見るような青空や地上から見る、ヨーロッパのような空など、空気感がすごく出ていて美しかった。
「Avaron」を思い出しました。
今回は、キャラクターの描写がすごくシンプルなので、最初は背景とのギャップに、ちょっと戸惑いましたが、途中から、どきっとする表情を見せることが度々あって、こんなにシンプルな線でも表現できるんだなぁと思いましたね。
あと、オープニングのスタッフの文字の表示の仕方にうっとり。
いつも、押井さんの映画は、オープニングが楽しみなのですが、今回も、スカイ・クロラの世界観に合った、透明感のある映像で、のっけからやられました。
■音楽・音響
わりと音響設備の良い映画館で見られたので、音の芝居がすごく楽しめました。
自分が、映画のシーンの中にいるように錯覚してしまうときがありますね。
音楽は、「イノセンス」に比べると、このシーンのこの曲!と強烈に印象に残る感じではないのですが、繰り返し使われる旋律がすごく切ない感じでいいです。サントラ買うぞ〜!
エンディングの「今夜も星に抱かれて……」は、良い曲でしたが、「Follow Me」ほどの力は感じませんでした。「Follow Me」のときは、「まさに、この曲!」とドンピシャさにしびれたもんなぁ。
■声
押井作品にしては珍しく、俳優さんがキャスティングされてましたが、函南優一役の加瀬 亮さんと土岐野尚史役の谷原章介さんは、特に良かったと思います。芝居がっていうのもあるけど、二人とも声のトーンがいいんだな、きっと。
芝居といえば、笹倉永久役の榊原良子さん。強く厳しい女性としての声を聞くことが多かったのですが、今回は、強く厳しい中にも、包容力というか、優しさというか、そういうものが感じられて、やはりすごいなと思いました。
あと、フーコ役の安藤麻吹さん。「精霊の守り人」のバルサ役でも、いい声だなぁと思っていましたが、やっぱりいい! 押井さんの新刊『他力本願』で、今のアニメーションは、ハイティーンの役が多くて、うまい声優が活躍する場がないと書いていましたが、こういう素敵な大人の声は、もっともっと聞きたいですね。
それにしても、ひとつだけ許せないことが……。
「パンフレット完売」ってなんだ〜!!
しかも、
「入荷未定」って、どういうことなんだ〜!!
映画見て、パンフレット買えないなんて、パンフ好きとしては悲しい限りです。
しかも、原作者をして「こんなに情報量が多いパンフレットって珍しいと思う」(
MORI LOG ACADEMY) と言わしめた出来らしいのに〜!!
ああ〜、どうにかして手に入れなければ……。
ついでに、残念ながら見に行けそうにはないけど「攻殻機動隊2.0」のパンフも手に入れたいなぁ。
とりあえず、なんとしても、もう1回は見にいきたいと思っているので、そのときには入荷されていることを祈るばかりです。
あ、あと、映画館の方!
上映が終わって、場内に明かりがついた途端、「ポニョ〜ポニョポニョ〜魚の子〜♪」と、違う映画のテーマソングを流すのは止めてください!
もう、せっかく余韻に浸ってるのに、台無しじゃないですか〜!!
となりに座っていた若者男子3人組も、「これは……ちょっとないよな」って呆然としてましたよ。
あのテーマソングは、爆発的破壊力なんですから、せめて、もうちょっと違うのにしてくだされ……。
■スカイ・クロラ
http://sky.crawlers.jp/